社長挨拶 Messages from President
おかげさまで50周年!これからも挑戦し続ける企業へ!
当時大和証券の新宿支店長であった、創業者 利根康由社長は、休日に横浜のご自宅でレイ・ブラットリー原作の近未来SF映画「華氏451」を観ていました。
活字のある書物をすべて燃やして無くすというこの映画を観ながら、不意に「そうだ、これからは“燃えない”ということがビジネスになる!」と閃いたそうです。
それからほどなく将来の役員候補とまで言われた大和証券を辞めて、1972年7月20日、東京都千代田区神田に、防炎加工を行う会社として「東京キングラン株式会社(現キングラン・メディケア株式会社」を設立します。
利根社長 36歳の挑戦でした。キングランの歴史は、ここから始まります。
ソフトバンクの孫正義氏によると、企業が30年間存続できる確率はわずか0.02%だそうです。
10,000社創業し、30年後も存続しているのは2社ということになります。また孫氏は「企業の価値は、挑戦と進化で決まる。」とも言っています。
キングランは「世の中に無い物を創り出す『創造』、それを世の中に送り出す『挑戦』、受け入れていただいたお客様とのお取引をいつまでも続ける『継続』」というスピリットをビジネスの基本としています。
なかでも『継続』をとても大切にします。そのために私たちはお客様のご要望をお聞きし、最高ランクのサービスを常にご提供できるように絶えず工夫し、システムの“進化”を重ねて今日までまいりました。
しかし当然のことながら、いつも順風満帆ではありませんでした。経営危機もありました。
2001年には偉大な創業者が亡くなり、その4年後には利根弘康社長を若くして事故で亡くすという不幸もありました。
いろいろな商材の開発や事業の立ち上げに果敢に挑戦しましたが、泣く泣く撤退し、打ちひしがれたことも何度かありました。
それでも私たちは一度も立ち止まりませんでした。「キングランをオンリーワンの企業にする」という創業社長の言葉を胸に、誇りをもって常に前を向いてその歩みを進めてきたのです。
50年という歳月の中には、会社にとっても社員にとっても雨の日も風の日もあったわけですが、思い起こすと、私にはどんな時も笑顔で頑張る社員の姿ばかり目に浮かぶのです
。創業社長の底抜けの快活さ、明るさがキングランのDNAとして、社風として社員に受け継がれているのではないかと思います。
私はキングランが50年を迎えられた一番の原動力は、いつの時も変わらない社員の大きな笑顔だと思っております。
2022年7月1日、私たちは新たな挑戦としてシップヘルスケアホールディングス株式会社のグループに入ることを決めました。
キングランの未来を見据えた、とても大きな決断でありましたが、キングランにとっては一つの通過点です。
私たちは新たなステージを得て、さらにパワーアップし、キングランの大きな夢に向かってこれからも成長を続けてまいります。
0.02%という企業存続の確立を超えてキングランは創業50周年を迎えることができました。
これまでキングランを支えていただいた多くのお客様、お取引会社様、そして創業時から走り抜けてきた幾多の社員の皆さんとそのご家族に、あらためて心より深く御礼申し上げます。
キングランは、これからも地域に、社会に、世界に貢献する企業として力強く進んでまいります。
今後とも、皆様の変わらぬご支援を、なにとぞよろしくお願いいたします。
2022年7月20日
代表取締役 松原達也